【有り?】 サプリメントについて 【無し?】
ちゃす、たけのこです。
皆さんはサプリメントって使っていますか?
今日はそんなサプリメントが有りか無しか管理栄養士の目線で書いていきたいと思います。
1.サプリメントのイメージ
サプリメントに対してどんなイメージを持たれていますか?
・健康増進のために積極的に飲みたい
・飲んでも効き目が実感できない
・栄養素の過剰摂取が怖い
・科学的なものを飲みたくない
・薬みたいで嫌だ ・・・etc
サプリメントに抱くイメージはいいイメージもあれば、悪いイメージも人それぞれあると思います。特に管理栄養士や栄養士の中にはサプリメントのことを親の仇のように嫌っている方も多くいらっしゃると思います。
これは、自分の専門の領域であり、強みでもある食事の管理により栄養バランスを正し、さまざまな問題を解決へ導くことが一番重要だと考えているからです。
私も実は昔はそう考えていました、しかし今の私は、サプリメントを使用することは正直『有り』だと考えています。なぜ、管理栄養士の私が『有り』だと考えるのかを続けて書いていきたいと思います。
2.サプリメントの有用性
まず始めに、ひとくちにサプリメントと言っても3種類に分類することができます。どんなものがあるのか紹介していきます。
・「ベースサプリメント」
ビタミンや、ミネラル、食物繊維、DHAなどを含むサプリメントのことを指します。
・「ヘルスサプリメント」
健康維持や美容などのために利用するイソフラボン、ローヤルゼリー、プロポリス、セサミン、カテキンなどを指します。
・「オプショナルサプリメント」
ウコン、マカ、ブルーベリー、グルコサミンなどは体調の回復のために利用されるものを指し、この分野は近年様々なものが発売されています。
ほとんどの方がサプリメントといえば一番上の「ベースサプリメント」を思い浮かべると思うのでここではこれについての有用性を書いていきます。他のサプリメントについては後日アップしたいと思います。
食事からでは摂取しきれない栄養価を補うために使用するのが目的の「ベースサプリメント」ですが、自分の不足している栄養価を理解してうまく使うことができれば有用だと思いませんか?
例えば、厚生労働省が推奨している1日に必要な野菜の量は350gと結構な量で、平成29年国民健康・栄養調査によると、日本人の1日の野菜摂取量の全世代平均は、276.1gと目標量を達成するどころか80%すら達成することができていない状況なのです。
このことから、食生活の中に野菜を増やすのが難しいのが分かりますよね。そんなときにサプリメントをうまく使うことができれば食が細い方や、食欲がない状況でも安定した栄養補給ができるのです。
3.サプリメントのデメリット
よいところばかり書いてきましたが、もちろん使用方法を間違えるとよい効果どころか身体に負担をかけることもあります。
・過剰摂取による健康被害
飲む量を間違えてしまったり、たくさん飲めばそれだけ健康になれるだろうと多量摂取を繰り返すことで様々な疾患を引き起こす場合があります。
・薬との相互作用を確認
病院から処方されている薬を飲まれている方は特に注意してほしいのが、相互作用で薬の効果を強くしてしまったり、逆に打ち消してしまう可能性もある為、処方された際に医師や薬剤師に相談が必要です。
・栄養価の取りこぼし
サプリメントは便利ですが、逆に言ってしまえばその目的の栄養素以外は含まれていないとも言えます。食品を食べれば目的の栄養素以外にも複数の有効成分を摂取することが同時にできるため、補助的な使用方法ならまだしも、食品の代替えとして使用してしまうのはサプリメントのうまい使い方とは言えないのです。
4.まとめ
栄養摂取の基本はもちろん食事からですが、食事だけでは栄養のバランスが偏ることもあり、また摂りたい栄養素だけを摂取することは不可能です。
サプリメントは、摂りたい栄養素を摂りたい量だけピンポイントに摂取できるという大きな特徴があります。食事での不足を補ったり、加えたりすることができ、栄養素をコントロールできるメリットがあります。
しかし、サプリメントの成分・効果・飲み方の理解はもちろん、自分の栄養状況や足りない栄養素などの把握をしたうえで活かせるメリットであり、食生活や生活習慣などを見直す必要もあります。
日常生活の中にサプリメントがあふれている昨今、これからの管理栄養士はサプリメントを嫌わずにむしろ武器だと思い、クライアントに対し栄養指導をしていくことが求められていくのかなと思います。